電子マンガのアプリは今、とても多い。少年ジャンプ+、マガポケ、ピッコマ、コミックウォーカー(カドコミ)、BOOK WALKER……どれから始めればよいか迷ったまま手が止まる、という話をよく聞きます。実はアプリによって「読むためのお金の払い方」がまったく違っていて、その仕組みさえ分かると、拍子抜けするくらいすっと、自分の読み方に合う入り口がほぼ決まります。料金・作品ラインナップは随時変わりますので、登録前に各公式サイトでご確認ください。

開いた漫画の上に浮かぶ空の吹き出し

電子マンガのアプリには「課金の仕組み」がある

紙の本屋さんなら買い方は単純です。気になる1冊を買って読む。でも電子マンガのアプリには、紙にはないいくつかの読み方が用意されています。大きく分けると次の3タイプです。

まず自分がどのタイプの読み方をしたいかを決めると、選ぶアプリが自然に絞られます。以下では順に見ていきます。

最新話まで無料で読める — 少年ジャンプ+・マガポケ

出版社が直接運営するリーダーアプリでは、自社のオリジナル作品や連載作を最新話まで無料で公開しているケースがあります。「気になる作品があるけれど、課金する前に少し読んでみたい」という段階にいる方には、まずここから始めるのが合いやすいと思います。

少年ジャンプ+(集英社)

集英社が運営するウェブマンガの場。SPY×FAMILYやダンダダンなど話題作の発信源として知られています。オリジナル作品の多くは最新話まで無料。毎週更新を楽しめるため、「1話ずつ追いかける」読み方が習慣になっている人には特に向いています。なお、公式には「週刊少年ジャンプ」の定期購読(月額980円・ジャンプGIGAも読める)が用意されていますが、これは紙の連載誌を毎号読むためのもので、ジャンプ+のオリジナル作品が読み放題になるプランではありません。まずは無料の範囲から入るのがおすすめです。

少年ジャンプ+ 公式

マガポケ(講談社)

講談社・週刊少年マガジン系の公式アプリ。無料連載マンガの更新は「作品によって異なるが毎日複数の作品を更新している」と公式が説明しています。加えて「チケット」という仕組みがあります。作品ごとに配られるチケットが時間の経過でたまり、使うと対象の話を一定時間だけ無料で読める。たまるまでの時間も、持てる枚数も、作品によって違います。「毎日ちょっとずつ読む」ペースが好きな人には読みやすい構成です。マガジン系の作品に気になるタイトルがある場合は、まずここで試し読みするといいと思います。

マガポケ 公式
ひとこと:出版社公式のリーダーアプリは、お金を払う前に「この作品、自分に合うかな?」を確かめる入り口として使えます。気に入ったら続きを購入、または配信サービスでアニメ版を観るという流れも自然につながります。

「待てば無料」で読む — ピッコマ・カドコミ

「待てば無料」は、一定の時間が過ぎると次の話が無料で読めるようになるしくみです。待ち時間はサービスや作品によって違い、たとえばピッコマの「待てば¥0」は通常23時間、マガポケの作品チケットは作品ごとに設定が異なります。急がなければお金がかからない一方、「早く続きが読みたい」ときだけコインを使って先読みできます。

ピッコマ

株式会社カカオピッコマが運営するアプリで、この読み方を代表する存在です。公式の呼び名は「待てば¥0」(同社の登録商標)で、チャージ完了までに必要な時間は通常23時間、キャンペーンで変動することがあります。マンガだけでなくウェブトゥーン(縦読みフルカラー)のタイトルも多く、多様なジャンルが揃っています。「毎日少しずつ、無料でじっくり読み進めたい」という人には生活リズムに馴染みやすいと思います。どこまでが無料かはアプリ内で確認できます。

ピッコマ 公式

カドコミ(コミックウォーカー)

KADOKAWAが運営する無料マンガリーダーです(旧コミックウォーカー)。KADOKAWAの作品を中心に、毎日無料で読める作品の棚が用意されています。ジャンルのタグに「コミカライズ」「小説家になろう」が並んでおり、「ラノベが好きでその漫画版も読んでみたい」という人が入りやすいラインナップです。

カドコミ 公式

買い切りで本棚に並べる — BOOK WALKER

「この作品は全巻そろえて手元に置いておきたい」というときは、電子書店での購入が合っています。無料の「待てば無料」や「最新話まで無料」とは別に、まとめて揃えておける場所が欲しい場合のための選択肢です。

BOOK WALKER

KADOKAWA系の電子書店で、マンガ・ライトノベル・小説など幅広く扱います。購入した作品はアプリにダウンロードしておけば、通信のない場所でも読めます。ダウンロード自体には通信が必要で、オフラインで開く前に一度ログイン認証を済ませておく必要があるので、出かける前に準備しておくと確実です。セールや期間限定の全巻割引が定期的にあるため、まとめ買いをするときに確認してみると合理的な場合があります。セールの条件・価格は公式で確認してください。

BOOK WALKER 公式

最初の1本の選び方

どのアプリがよいかは「何を読みたいか」と「お金をどう払いたいか」の2点で大体決まります。最初から複数のアプリを入れる必要はありません。まず1本試してみて、ラインナップや使い心地が「これだ」としっくりくるかどうかを確かめてみてください。

状況別の入り口(記事作成時点の整理)
まず無料で試したい
少年ジャンプ+やマガポケで、気になる作品の無料話から始めてみてください。登録不要で読める話も多いです。
毎日少しずつ読みたい
ピッコマやカドコミの「待てば無料」が生活に馴染みやすいと思います。読みたいペースと更新のリズムを確かめてから課金を検討すると無駄になりにくいです。
気に入った作品を全巻揃えたい
BOOK WALKERのような電子書店で、セール時にまとめて購入するのが経済的なことが多いです。いくらかかるかは購入前に必ず確認してください。
アニメを観てから原作を読みたい
アニメの配信サービスと電子マンガアプリを組み合わせると、視聴→原作読みの流れが作りやすくなります。アニメ配信の選び方についてはアニメ配信サービスの選び方も参考にしてみてください。

いくつかのアプリは同じ出版社の系列になっているため、作品によっては「このアプリにしかない」という場合があります。読みたい作品が決まっている場合は、その作品がどのアプリに掲載されているかを先に調べてから入る方が確実です。それでも、遠回りした先で「まずこれ」と思える一冊に出会えたときの、あのささやかな嬉しさは変わりません。

参考(公式サイト)

  1. 少年ジャンプ+ — https://shonenjumpplus.com/(定期購読の内容は 週刊少年ジャンプ定期購読ページ)
  2. マガポケ — https://pocket.shonenmagazine.com/(更新頻度とチケットの仕組みは 公式ヘルプ)
  3. ピッコマ — https://piccoma.com/web/(「待てば¥0」の待ち時間は 公式FAQ「「待てば¥0」とは何ですか?」)
  4. カドコミ(コミックウォーカー) — https://comic-walker.com/
  5. BOOK WALKER — https://bookwalker.jp/(オフライン閲覧の条件は 公式ヘルプ)